高原寺庫裏
木々の形状や配置を感じ取って、棲み処が生まれる森のように、残されたキッカケを手掛かりに生活の縁を作り出そうと考えた。
郊外の山間に建つ、築70年の浄土真宗本願寺派のお寺の庫裏の改修計画。簡単には古民家改修だが、改修とは発掘作業に通ずる。残すべきものを発掘し、残し方を見極める。残すべきものを手掛かりとして縁をつなげ、場をつくっていく。浄土真宗本願寺派の思想は様々な縁によって、人が形づくられていく。縁を広げて、環境と交わらせて、生活の場をつなぐ。その様にして新旧混然一体となった共時的な状態をつくり、時間を紡ぐことを目指した。
高原寺庫裏
2024
Renovation
兵庫県
寺院庫裏
延床面積 211㎡
規模 地上2階
構造 木造
設計期間 2022.10-2023.9
施工期間 2024.2-10