雪の多い山形・村山の地に建つ、家族のだんらんを中心に置いた住まい。囲炉裏を囲む日本のだんらんの風景を手がかりに、家の中心に居間を据えた。
居間を中心に、ダイニングとキッチン、主寝室、子供部屋、プレイルームが放射状に広がる。階段や廊下をなくし、どの部屋も居間から直接つながるので、常に家族の気配を感じられる。四角錐の四つ角を切り落とした形の周囲には、食卓や浴室から眺める庭、囲われて安全な遊びの庭など、内部と連動した四つの外部空間を設けた。間仕切りの増減で、子どもの成長や家族構成の変化にも応える。
雪下ろしをしない、雪と共に生きる家でもある。雪をまっすぐ落とすシンプルな屋根と、雪をためる空間で雪を受け止め、雪に閉じ、風景に開く。一般流通製材の在来軸組みを910mm基準で組み、対角線の開口で風を通し、合理的で維持しやすい構成とした。